建設省ホームページの外環の地図……すでにリンク切れのようです(2005.12)
外環道(東京外環自動車道)の建設は、大泉(関越道)〜三郷(常磐道)間で止まっていて、大泉から東名高速までの建設はメドが立っていない。しかし、地下建設方式などを提案して住民と協議を進め、早期の着工を目指しているようである。
建設省のホームページで詳しく書かれている。
しかし、今さら外環道の建設は不要ではないかということを私は訴えたい。外環道は巨額を投じて建設しても、出来上がった頃には必要ないものになっていると思われるからだ。首都圏には全通している都心環状線(首都高速)の他に、工事中の首都高速中央環状線、それから外環道、そして首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の3つの環状道路が計画されているからだ。
必要とされているのは「環状道路の建設」であって、「外環道の建設」にそれほどこだわる必要はない。確かに外環道が全通すれば環状八号線の渋滞、首都高速放射線の渋滞はかなり緩和されると期待できる。だが、外環道ができなくても、やがてできあがる圏央道や中央環状線でも同様の効果が期待できるのである。
道路行政の失敗はここにある。欲張って3つの環状道路を計画し、明確な優先順位をつけずにバラバラに着工しているから、どれもとぎれとぎれで、きちんとつながっているものがない。中でも外環道は住宅密集地を、用地買収しての建設計画なので最初から困難なことは分かっている。3つの環状道路のどれを最初に整備するかをキチンと決めて、そこに重点を置いて投資・建設すれば、最初の一つは今頃は全通していたのではないだろうか?
今建設しようとしている外環道の未着工区間は、東名高速・中央道・関越道を結ぶのがその主たる目的だ。これらは、すでに着工している圏央道で実現される。できるかどうか分からない外環道に余計な資金を投じる余裕があるなら、圏央道に全力投入するべきではないのか。
おそらく外環道の着工が決まる時期、いわんや外環道が完成する頃には、中央環状線は出来上がっているだろうし、圏央道も鶴ヶ島〜元八王子は間違いなく開通している頃だろう。そのころには外環道の必要性は低くなっているはずだ。