「新しい日本語を作る会」 地名の統一 | 2005.2.2 |
47ある都道府県の中で、東京都・大阪府・京都府・北海道だけが「県」でない。然るに実態は「都道府県」と一括りにされる自治体の単位の一つであり、名称を変える必要性はない。かえって配送業務に支障を来すなどの弊害が大きい。特に「北海道」に至っては東北道・北陸道などと同じく道路名であると勘違いする外国人が多く、観光産業においても混乱の原因となっている。小学生が都道府県を正確に覚えられず社会科離れが進んでいるとの指摘もある。
よって、都道府県は全て「県」と呼ぶこととする。当然、「都道府県」という単語も廃止である。
例:
「東京都」→(改訂後)「東京県」
「北海道」→(改訂後)「北海県」
また、県より下の階層の地名については、行政単位や呼称が統一されておらず、混乱の原因となっている。例えば東京23区(特別区)の場合は「東京都港区」だが政令指定都市では「大阪府大阪市港区」である。また県と町村名の間に「郡」が入ったり、「大字」や「字」が入ったりして、難解なことこの上ない。どこが地名でどこが区切りなのかがはっきりしないため、日本に訪れる外国人観光客が目的地にたどり着けないケースが多発しており、国際的な非難の対象となっている。
これらの状況を改善するため、「県」より下の階層は全て「¥」で区切るものとする。
例:
「東京都千代田区内幸町四丁目5-23」→(改訂後)「東京県千代田¥内幸¥4¥5¥23」
「北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内」→(改訂後)「北海県雨竜¥幌加内¥朱鞠内」
「兵庫県神戸市灘区桜口町4-2-1」→(改訂後)「兵庫県神戸¥灘¥桜口¥4¥2¥1」
「長野県長野市大字南長野字幅下692-2」→(改訂後)「長野県長野¥南長野¥幅下¥692¥2」
「県」も「¥」に統一することが考えられる。しかし、現状では県名と都市名(県庁所在地であるケースが多い)が同一であるケースがあまりに多く、例えば「山形県」と「山形市」を区別するために、片方を残すことが必要である。従って、一番上の階層だけ「県」をつけ、以降の階層はその深さに関係なく一律で「¥」を用いるのである。「ケン、エン、エン、エン」と暗記すれば混乱は生じない。
もちろん、縦書きの場合には「円」、誤表記や改ざんの恐れのあるときは「圓」をそれぞれ用いることもできる。
なお、北海道は「石狩支庁」など14の「支庁」に分かれているが、役場としての活動はしていても、地名表示には用いないのが一般的である。よって、混乱を避けるために、「支庁」は廃止するものとする。
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