「新しい日本語を作る会」 「ヘ」の字の廃止 | 2004.9.12 |
「ハヒフヘホ」の「ヘ」の字は、「はひふへほ」の「へ」の字と形状が同一であり、一般論として判別が不可能である。事実、印刷書体の多くが、「ヘ」を、ひらがなとカタカナで同じ形状を利用している。例えば、PCで普及している「MS P明朝体」では、両者は完全に同じである。
形状が同一な文字というのは、もはや同じ文字と見なすべきである。特に仮名文字は表音文字であるから、仮に文脈でどちらであるか判断できたとしても、形状と発音が同じである以上、2個存在する意義がないのである。
こういった文字の存在は、外国人等による日本語の習得の際に、混乱の原因となっている。
従って、カタカナの「ヘ」は廃止とする。従来「ヘ」を用いていたところへは、ひらがなの「ヘ」を用いることとする。
例:
「ヘアスタイル」→「へアスタイル」
「ベーコン」→「べーコン」
「セ」と「せ」、「モ」と「も」も形状が酷似しているが、完全に同一ではないので、しばらく経過観察措置とし、10年後に再度、廃止を検討するものとする。
カタカナの「リ」とひらがなの「り」については、多少の違いがあるものの、書体によっては同一の場合もあり、同じであると見なして良いのではないだろうか。従って、「へ」と同様に、思い切って廃止し、ひらがなで代用するのである。
例:
「ヘリコプター」→「へりコプター」
平成16年度以降に発売する電子計算機(ワープロ等)においては、上記のカタカナを表示する機能を搭載してはならない。
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