「新しい日本語を作る会」 数の読み方の統一 | 2004.5.29 |
【1】同じ数値における読み方の統一
「四」は「し」、「七」は「なな」、「九」は「く」、「零」「0」は「れい」に読み方を統一し、いかなる時もこれ以外の発音をしてはならない。
例:
「947」→「くひゃくしじゅうなな」
「四十七士の墓」→「しじゅうななしの墓」
特に「ゼロ」は外来語であるので、格別に外来語を用いるべき状況以外では「0」を「ゼロ」と発音してはならない。
例:
「0点」→「れいてん」
「3,2,1,0」→「さん、に、いち、れい」
「スリー、トゥ、ワン、ゼロ」は許容とする。
「零戦」→「れいせん」
また、本則は算術の初等教育(特に九九)においても極力取り入れることとする。
【2】その他
(1)「一千」という表現の禁止
「一千万円」など、「千」の前に「一」をつける表現は禁止とする。なぜなら、十や百の前には「一」をつけないし、「十、百、千」と「万、億、兆、……」は性質の異なる単位だから、整合性を取るのが自然だからである。
(2)省略形の新設
10,000を超える数に於いては、万の単位より上位に「十、百、千」という言葉を挟むのは無意味であるばかりか、いたずらに語数を増やし、日本語を煩雑にする要因となる。反面、これらを省いても何ら混乱を生じない。従って、万の単位より上の位にある「十、百、千」は全て省略するのである。
ただし、後に「0」が続く場合はこの限りでない。「ごせんまん」と発音する方が「ごれいれいれいまん」と発音するより明らかに短いからだ。
例:
「245,400」→「にしまん ごせんしひゃく」
うっかり「によんまん……」と発音してはならない。
「582,130,000,000」→「ごはちにいちおく さんぜんまん」
これは、発音上の問題のみならず、漢数字での記述でも同様である。
例:
「2,530,000」→(従来)「二百五十三万」
(改訂後)「二五三万」
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