「新しい日本語を作る会」 「ご」を「お」に統一 | 2013.4.18 |
現在、日本語では「お」や「ご」を先頭に付けることにより丁寧な言い回しにする方法が普及している。しかし、ものによって「お」を付けるか「ご」をつけるかがバラバラであり、法則性がない。それだけでなく、双方とも漢字では「御」という同じ文字が使われるため、あらかじめ知っていないと読むことさえもできないのである。このことは、乳幼児や外国人を中心に大きく反感を持たれており、あろうことか児童用のワークブックではある名詞に「お」を付けるか「ご」を付けるかを問うものがぐらいである。
単語によって「お」を付けるか「ご」を付けるかを変えることの合理性は全くないので、全て「お」に統一するものとする。
例:
「お弁当」→(変更なし)「お弁当」
「ご結婚」→(改訂後)「お結婚」
「ごはん」→(改訂後)「おはん」
「ご馳走様でした」→(改訂後)「おちそうさまでした」
「御(ご)」が動詞的に使われる場合でも、例外なく「お」と発音することとする。
例:
「ご覧になる」→(改訂後)「お覧になる」
また、混乱を避けるために、「御」という漢字を「ご」と読むことは禁止し、その他の場合も含め、いかなる場合も「お」と読むこととする。
例:
「親御さん(おやごさん)」→(改訂後)「親御さん(おやおさん)」
「新宿御苑(しんじゅくぎょえん)」→(改訂後)「新宿御苑(しんじゅくおえん)」
「御御足(おみあし=ある人を敬って、その足をいう語)」→(改訂後)「おおあし」
当然のことながら、人名も例外ではない。
例:
(改訂前)「御手洗 一郎(みたらい いちろう)」
(改訂後)「御手洗 一郎(おてあらい おたらい いちろう)」
(うっかり間違えないように注意すること)
「です・ます調」「である調」に次いで普及している「ございます調」については、漢字表記が「御座います」であるため、同じく発音を改めて「おざいます調」とする。
例:
「こちらでございます」→(改訂後)「こちらでおざいます」
ただし、「おざいます調」については違和感が大きいので、なるべく「です・ます調」によって代用することが望ましい。
例:
「こちらでございます」→(改訂後)「こちらです」
「おはようございます」→(改訂後)「おはようです」
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