「新しい日本語を作る会」 「士」への統一 | 2005.5.21 |
職業や資格を表す言葉は末尾の発音が「シ」で終わるものが多い。然るにその漢字表記がまちまちであり、大変な混乱を招いている。職業に貴賤なし、という建前に立つなら、まず名称から全部統一するべきなことは明白である。
現在のところ、「師」「士」「司」の三種が主に使われているが、最も画数の少ない「士」に統一するものとする。
例:
(変更のないもの)
武士、博士、カ士(旧・力士)、代議士、消防士、運転士、介護士、天気予報士、社会保険労務士、弁護士など
(変更となるもの)
教師→教士
医師→医士
看護師→看護士
手品師→手品士
詐欺師→詐欺士
漁師→漁士
保護司→保護士
児童福祉司→児童福祉士
など
もともと「師」「士」「司」が付いていない職業に関しても、職業を表す語であることを明確にするため、必ず「士」をつけるようにすること。
例:
作家→作家士
俳優→俳優士
大エ(旧・大工)→大エ士
店員→店員士
タレント→タレント士
板前→板前士
また、職業でない熟語に関しても非常に少数であるが、「師」「司」で終わる熟語がある。これらに限って末尾を「師」「司」にすることを認めると返って混乱の原因となる恐れがあるので、全て「士」に改めるものとする。
例:
恩師→恩士
川崎大師→川崎大士
江戸前寿司→江戸前寿士
門司(福岡県北九州市の地名)→門士
司と師は人名漢字には残すものの、末尾に用いてはならないという制限を加えるものとする。
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