「新しい日本語を作る会」 受身形の廃止 | 2004.5.29 |
受身表現(受動態)の一般形は「AがBに○○された」だが、これは能動形で「BがAに○○した」と表現しても同じことである。よって、表現の統一を図る目的から、受け身は全て廃止とし、対応する能動表現で言い換えるものとする。
例:
「蚊に刺された」→「蚊が私を刺した」
Q
「私を」という2文字分、表現が長くなって、無駄ではないのか。
A
蚊が刺したのが誰であるのかがはっきりするので、良い。
Q
しかし、「蚊に刺された」と言えば、普通、自分が刺されたに決まっている。
A
だったら「蚊が刺した」と表現すればよい。
慣用句的表現においても例外なく、受身形を能動形で置き換える。
例:
「雨に降られる」→「雨が降る」
「飼い犬に手をかまれる」→「飼い主が手をかまれる」
「出る杭は打たれる」→「出る杭を打つ者は多い」
Q
返って表現が分かりにくくなるのではないか。
A
慣用表現は慣れの問題なので、分かりにくいと感じるのは最初のうちだけだ。
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