「新しい日本語を作る会」 「わ行」の廃止 | 2007.9.4 |
「わ行」は、あらゆる面から廃止するのが妥当と考えられるため、五十音表から削除する。
まず、わ行あ段の「わ」については、「うぁ」と表記した場合と発音が同一であるため、文字としての存在意義を失っている。従来「わ」と表記していた箇所は全て「うぁ」と表記するものとし、カタカナも同様とする。
例:
(改訂前)「わすれる」→(改訂後)「うぁすれる」
(改訂前)「ワイシャツ」→(改訂後)「ウァイシャツ」
先の改訂で、「Wa」と読むべきケースで「は」を使うことは禁止したため、助詞「は」は全て「うぁ」と表記することとする。
例:
(改訂前)「君は美しい」→「君わ美しい」→(改訂後)「君うぁ美しい」
(改訂前)「食べ物の好き嫌いは、形に表れた心の偏りである」→
(改訂後)「食べ物の好き嫌いうぁ、形に表れた心の偏りである」
わ行お段の「を」は、近年では「お」と同じ発音をする傾向が強かったが、先の改訂で「Wo」と発音するように表記と発音の統一をはかった。さらに、表記も「うぉ」に改めることで、仮名文字の数の削減を図る。
例:
(改訂前)「手を洗う」→(改訂後)「手うぉ洗う」
(改訂前)「朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり(孔子)」→(改訂後)「朝に道うぉ聞かば、タに死すとも可なり」
すでにひらがなの「ゐ」・「ゑ」、カタカナの「ヰ」・「ヱ」は廃止されているが、今後は「わ」・「を」、カタカナの「ワ」・「ヲ」も用いてはならない。平成20年度以降に発売するウァアプロ等の電子機器では、これらの文字を表示・印刷する機能を搭載してはならない。
さて、「ん」については、わ行の左に「ん行」を設けている例も多く、元々「ん」が「わ行」に属するかどうかについては統一的な見解がない。「わ」と「を」を廃止した後に「ん」だけになっても「わ行」を残すのは、不自然である。従って、「わ」と「を」を廃止する以上、わ行そのものを廃止することが望ましい。
そこで「ん」と「ン」の行方が問題となる。古来より、「ん」と発音するところを「む」で代用してきた歴史があるが、「む」と「ん」は明らかに発音が異なるため、「ん」を廃止するわけにはいかない。しかし「ん行」という扱いをすると、五十音表に要する紙面に無駄が多くなるため、地球環境に与える影響が深刻である。
ところで、「や行」のい段とえ段は空席となっている。や行のえ段には「Ye」と発音すべき新しい仮名文字が発生する余地があるが、い段には「Yi」と発音するべき文字ができても発音が「い」と同一になるため、新しい仮名文字の発生はあり得ない。従って、「ん」は「や行」の「い段」に入れても何ら問題は生じないので、「ん」はや行い段に組み入れるものとする。
新しい五十音表:
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先の改訂で新設したpa行
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