「新しい日本語を作る会」 漢数字の廃止 | 2004.10.20 |
漢数字の廃止が望ましいことは明らかである。アラビア数字が十分に普及し、漢数字よりも日常的に多く使われている。一方で漢数字は「二百五十一」「二五一」など一部表記が定まらない面もあり、文字数と画数もいたずらに増え、数の望ましい表記法ではない。単に外国人が日本語を習得する際の妨げとなっているだけである。
例:
「一万円/壱万円」→「10000円」
「九十九里浜」→「99里浜」
先の改訂で数字の読み方は統一されており、いかなる場合も「1=いち 2=に 3=さん 4=し 5=ご 6=ろく 7=なな 8=はち 9=く 0=れい」と発音するのであった。従って、下記のような表現に関して、漢数字をアラビア数字に置き換えても整合性を保ち、何ら問題はない。
例:
「統一(とういつ)」→「統1(とういち)」
「三重県(みえけん)」→「3重県(さんえけん)」
「坂上二郎(さかがみ じろう)」→「坂上ニ郎(さかがみ にろう)」※漢数字の「二」はカタカナの「ニ」に置き換えるのであった。
また、下記のような場合でも例外なく、漢数字をアラビア数字に改める。
例:
「十三(じゅうそう=大阪市内の地名)」→「13(じゅうさん)」
「七五三」→「753」
「三々五々(さんさんごご)」→「3々5々(さんさんごご)」
平成16年度以降に発売する電子計算機(ワープロ等)においては、漢数字を表示する機能を搭載してはならない。(JIS漢字コード表から削除する)
Q
13とか753とか書いてもただの数にしか見えないので、混乱の元ではないか。
A
特徴的な数字の並びについては、まずそれが単語であることを疑うのである。何も全ての数が単語を意味する可能性があるわけではないので、慣れと文脈で判別可能である。
Q
しかし返って混乱するだけではないのか。
A
アラビア数字と漢数字を併用している現在の方が、よほど混乱しているではないか。
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