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1994年4月に酒税法が改正され、新規の参入障壁の条件を最低製造数量を2,000klから60klに規制緩和された影響を受けて、全国には300を超える地ビール製造業者が雨後の竹の子のように登場しました。地ビールとは言ってもなんのことはなく、大手でないという意味であり、中小ビールメーカーということを言っているに過ぎません。
味については賛否両論があると思いますが、地ビールには、実はある傾向があります。
ビールの味などそうそう誰もが飲み分けられるわけではありません。しかし、せっかく地ビールを注文してなんの変哲もない“キリン一番搾り”等とさして変わらないビールが出てきたのでは、客も「なんだ、普通じゃん?」と感じてしまい、「わざわざ地ビールを頼んだのだから……」という思いに対する十分な満足感が得られない恐れがあります。
最も簡単に違いを分かるようにするのは、見た目を変えることです。コカ・コーラとペプシ・コーラを飲み分けられる人は少ないと思いますが、缶の色が違いますから、間違えて違う方を買ってしまう人はいないでしょう。お店でグラスに注がれて出てくるビールで見た目を変えると言えば、ビールそのものの色を変えるのが一番手っ取り早いのです。
おそらくこういった理由から、
地ビールのかなり多くがブラウンビールになっているものと思われます。地ビールにブラウンビールが多いのは偶然ではないのです。味については好みの分かれるところですが、少なくともブラウンビールや黒ビールが好きでない人には、地ビールも口に合わない可能性が高いと言えます。
参考リンク:
http://www.j-m-a.net/