最近腹の立つこと
Webフォームの「クリア」「リセット」ボタン撲滅運動
2004.1.18
インターネット上の入力フォームで良く見かける、「クリア」「リセット」というボタンは、いったい何なのだろうか??
私は、多分今までこのボタンを、入力をクリアしたい目的で押したことなど一度もない。しかし、OKと間違えてクリックしてしまい、それまでの入力をやり直さなければならなくなったことは、数え切れない。そんなときは頭をかきむしるほど悔しい。
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私の使っている銀行のWebバンキングの画面では、ユーザー名・パスワードの次に、「クリア」ボタン、「ログイン」ボタンの順に並んでいる。TABキーで移動しながら操作していると、間違えてクリアボタンを押してしまうことがとても多い。この位置にクリアボタンを配置する、制作者のセンスを疑う。
Windows Tip
フォーカスのあるボタンは、スペースキー押下により、押すことができる。このことを覚えておくと便利だ。このとき、スペースキーを押下した瞬間ボタンは押され、スペースキーをはなしたときに、ボタンが戻る。つまり、スペースキーを離した瞬間に、目的の処理が行われる。Enterキーの押下では、フォーカスがあるボタンが反応するとは限らない。Enterキーは、そのウィンドウの「既定のボタン」に設定されているものに対応するからだ。
この銀行のシステムに限らない。私には、クリアボタンを必要とする場面など殆ど想像がつかない。しかし、これはHTMLの記述上、簡単に作成できるものだ。
<input type="reset" value="clear">
つまりinputタグの属性に過ぎないのである。簡単に作成できるということがまた、いけないのだ。何のためにHTMLの制定者は、こんなものを用意したのだろうか。ユーザーをして間違えてクリックさせ、ストレスを与えるために存在しているようにさえ思えるのである。
ブラウザに"reset"属性のボタンを一切表示しないようにするようなプラグイン・ソフトがあれば、私は購入するだろう。
大体がゲームウォッチでも電子手帳でも、リセットボタンなどというものは、背面などに、シャープペンシルの先でないと押せないような形でついているのが普通で、簡単に間違えて押せないような工夫があるのは当然といえる。どうしても"reset"属性のボタンが必要なら、ブラウザはその実装を工夫するべきだ。OKなど他のボタンと同じ形状ではなく、小さくてクリックしにくいようなものにし、クリックしたら「本当にクリアしますか?」という確認ぐらいしてくれても良いではないか。
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