最近腹の立つこと
賞味期限に、なぜ曜日を書かぬ
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2003.4.13
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このほど、「賞味期限(JAS法)」と「品質保持期限(食品衛生法)」という用語が、「賞味期限」に統一されることとなったようである。この際であるからぜひとも、賞味期限に“曜日”を併記するような改正も盛り込んで欲しいものである。これは義務づけるという性質のものではないかも知れないが、とにかく併記して欲しいと思うのである。
だいたいこの社会において平素の生活は、日にち中心ではなく曜日中心で動いていると言って良い。今日が何日か分からなくなることはあっても、今日が何曜日か分からなくなることは少ない。
スーパーで買い物をするときに、賞味期限を見て迷うことがある。それは、たとえば平日はあまり家で食事をしないとすると、今日買った品物が次の週末まで持つかどうかというのはとても重要なことなのである。生活が曜日中心で動いている以上、これと似たような考え方をして買い物をすることは多いのではないだろうか。単純に「あと何日間は食べられる」というだけでは十分ではなく、自分や家族の生活サイクルにあわせてもっと具体的にイメージした方が賢い買い物ができるというものである。
確かに曜日は、日付が分かればアタマで考えたりカレンダーを確認したりすれば分かる。しかしそれ以上に、システム的にもスペース的にもほんのわずかなコストで、曜日の併記は可能ではないかと思うのである。それなのに、今までただの一回だって、そのような食品を見たことはない。これは一体、どうしてなのだろうか。
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