最近腹の立つこと
投票に行かない人は、政治に文句を言うな
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選挙日にも投票に行かない人が多いようだが、投票しなかった人は、いっさい政治に対して文句を言う資格はない。投票に行かないことは、民主主義への完全な裏切りだ。投票しなかった以上は、決して不満を言うべきではない。もともと政治に興味ないよ、という人は仕方がないものとしても、投票に行かなかったことの言い訳として次のようなことをいう人は非難されて当然だ。
「誰が当選しても同じ、どうせ政治はよくならない」
「入れたいと思う候補者がいない」
これらのことを理由に投票しないことは、全く正当でない。もともと一回の選挙で政治が全くよくなることなどあり得ない。少しずつでもよくするためには、毎回少しでもマシな方に投票しておかなくてはならない。代議士制という日本の民主政治の形態では、末端の選挙民に与えられている権限は選択制でしかない。与えられた候補者の中から選ぶ以外の方法はないのだ。
それから、ハッキリと自覚しなくてはいけないのは、投票しないことも投票するのと同じぐらいの影響力を持つことだ。単純に考えても、次のような論理が成り立つ。たとえば3人の候補者A・B・Cがいて、あなたがAを応援しているものの投票しなかったとしてみよう。すると、B・Cが当選するために必要な票数はあなたが投票に行った場合よりも1票減ってしまうことになる。つまり、あなたは投票に行かないことによって、実質的にはB・Cの両方に1票ずつ投じたのと同じ効果を与えてしまったことになるのだ。
投票に行かないことは、積極的に「自分の支持しない候補者」へ投票するのと同じ行為だということを、国民はしっかりと胸に刻んでおかなければならない。
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