最近腹の立つこと
合流車線を使い切らずに割り込むな
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1997.12.20
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高速道路の加速車線を始めとして、道路には様々な合流車線がある。測道から本線への合流や、ジャンクションでの合流。合流車線は本線車線と点線(正確には破線)で隔てられ併走するが、次第に細くなってやがてなくなってしまう。
この合流車線は極力使い切らなくてはならない。特に渋滞時に大切なことだ。ところが、手前の方で本線に合流する人がいる。分かっていてやっているのなら当然批判の対象とすべきだし、分かっていなくてやっているのなら知らせなくてはならない。合流車線はそれほど長くないため、タイミング良く入れそうなときに本線に割り込もうという気持ちは分かる。それでも、合流車線の終わらないうちに、つまり途中から本線車線に割り込んではいけない。これは渋滞の原因だ。
なぜかというと、本線の流れが悪いときに合流車線の途中から割り込む、「代わりばんこの合流」の原則が崩れるのである。混雑時の合流は一台ずつでなくてはならない。本線側のクルマは、自分の前に一台は合流させなければならないが、逆に1台以上入れる必要はない。それではあなたは良くても、その後ろのクルマにとっては迷惑だ。合流車線の様々な位置でこの合流が行われると、何カ所かで一台ずつの合流が行われることになる。こうなった結果、合流車線のなくなるまでには本線車線の一台に対して合流車線の数台が合流しているという事態になるのだ。
合流する側に渋滞が起こるのはやむを得ない。だが、合流される側には極力影響を少なくしなくてはならない。ところが、合流車線を使い切らないクルマが増えると、本線の左側車線はほとんど停止状態になってしまう。そういったことがなくなるように、道路公団を始めとした道路の運営管理団体がしっかりと広報活動を行うことを強く要請したい。
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