東名高速道路横浜インターチェンジが、今春('97.4)から改名し、横浜町田インターチェンジとなった。私はこのような動きに非常に不快感を覚える。
そうでなくてもインターチェンジ名は、地元に気を使って「秦野中井」「大井松田」「姉ヶ崎袖ヶ浦」など、長ったらしい名前が多い。要するに、二つ以上の地名を組み合わせるのだ。私に言わせればインターチェンジ名など単なる識別名なので、短くわかりやすいに越したことはない。殊に、インターチェンジ名はクルマの運転時に認識・判別する必要があり、分かりにくいと事故につながりやすいとの配慮から、格別に短く設定されるべきものである。ドライバーに注意を促す標識がことごとく命令口調で「左に寄れ」「スピード落とせ」などと書かれているのもそのためではないのか。
東京の地下鉄の本郷三丁目駅など、本郷二丁目にあるのだ。まあ私はこれに関してどのような歴史的経緯があるのか分からないが、丁目などというのが予算や行政の単位となり得ないことが関係しているのかもしれない。同じく目黒駅は目黒区ではなく品川区にあるし、品川駅は品川区ではなく港区にある。これらの駅名が、あとから現状に合わせて「横浜町田」とIC名を変えるように、へんてこな駅名に変えてしまうなど考えられるだろうか。
さらに、横浜インターチェンジの改名に伴って、いったいどれだけの看板を作り替え、どれだけの費用を要したのか。私は歩道橋にかかっている交通標語の垂れ幕を見るたびに垂れ幕業界と警察の癒着を考えたくなってしまうが、今回ばかりは胸くそが悪くなる。行政のリストラは一体どこへ行ってしまったのか。
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