最近腹の立つこと
調剤薬局はどうなっているのだ
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1998.1.12
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最近は医薬分業とかで、ずいぶんと不便になった。町医者に薬をもらいに行っても、そこでは処方箋を書いてくれるだけで、近くの別の薬局まで行かないと薬が手に入らないケースが多い。まあこういった制度が日本の薬づけ医療を是正できるのであれば、諸外国でもやっていることだし、私は構わない。医薬分業という制度について私は一家言もっているが、それも別の機会にゆずる。
私が気に入らないのは制度ではなくて、調剤薬局そのものだ。ただでさえ病院の他に薬局に足を運ぶのが面倒なのだから、我々としては一刻も早く薬を出して欲しい。しかし実際に我々が一歩調剤薬局に足を踏み入れれば、腹立たしい限りというのが現状だ。
薬剤師気取りで接されることもその一因だ。そして何よりも悪いことに、彼女らと来たら頼んでもいないのに顧客データをあからさまにコンピュータに打ち込んで蓄積する。非常に気持ち悪いし、不愉快なことだ。どうしてもマーケティング上必要なら、隠れてやってくれ。そんなコンピュータを叩いているヒマがあったら、一秒でも早く薬をくれ。こっちは忙しいのだ。しかも何だ、あの人数の多さは。あれだけの人数を小さな薬局で養っているほどなら、まったく医療保険費はかさむばかりだ。
結局いくら医薬分業などしたところで、当局の業界保護は依然として厚いのである。私はいくつもの調剤薬局を調査したわけではないが、少なくとも自宅の近くの二つのそれは、たまに行くと私にいつもこう感じさせるのだ。
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