自転車を「プロ」として利用している職業には、伝統的には郵便配達員や新聞・牛乳配達員などがいる。最近都会で台頭しているのは、「バイク便」と同様に、交通渋滞おかまいなしに荷物や書類を届ける自転車便である。
私が良く見る彼らの無法走行の一つ(で且つ、自転車便以外で見たことがないもの)は、図のような方法だ。走行中に、交差点の信号が赤になり右折信号に変わった場合でもなお直進するための知恵である。赤色で記した軌跡が自転車の進路だ。
左車線から出て、右折車と同じように交差点を対角線方向に進む。すると、元の道路の反対方向車線に出るので、歩道に乗り上げてそのまま走行するというものだ。歩道は走行方向が決まっていないことを利用した手である。しかし、これは違法行為であることは言うまでもないだろう。
右折する自動車からすると、あり得ない方向から自転車が出てきて、けっこう戸惑い、事故を誘発しかねないものである。重点的に取り締まるべきものであると思う。特に、自転車便を扱う業者は、配達要員をきちんと指導して欲しいものである。