苦しんで死にたくはない、ということだ。果たして楽に死ねるか。老衰で死ぬのは理想の一つだろう。または、事故でも痛いと感じる前に瞬間的に死ねれば、それでも良い。苦痛だけはごめんだ。
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究極の夢は、老衰と言うことですか!
そうだろう? しかも、老衰死という夢は、死ぬことによってしか達成できない。つまり、変な病気や事故で苦しんで死ぬことになるのではないかという心配は、死ぬまで続くのだ。一生、心配なのだ。
苦しまずに死ぬという目標を達成した時には、すべてが終わっている。
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簡単に安楽死できる薬が、市販されるのを待つばかりですね。
確かに、ドリンク剤「アンラックC」が町の売店で手に入るようになれば、話は違ってくる。