働いていても、会社勤めをしていても、家庭にとって主婦であれば主婦である。主婦は主人に対応する言葉だ。この言葉が、どうも最近「専業主婦」という言葉の省略形として誤用されることがある。会話の中で、
「彼女結婚して主婦してるからヒマなんだよね〜」
「私は将来結婚したら仕事やめて主婦になるつもりだから」
などというのがあるが、これらはみんな誤りということになる。「主婦」を「専業主婦」と言いかえるべきだ。この間違いを助長させるのは、各種書類の「職業」欄である。
こういった、「人間、誰でも職業がある」という間違った前提で作られた書類はけっこう多い。当然ながら、「無職」も「学生」も職業ではない。こんなとき、ムリして学生とか無職と書かずに空欄にすればよいのである。「職業」はないのだから当然だ。
こういう記述をするからといって、「主婦」という職業が存在するわけではないことは明白だ。「会社員をやっている主婦である」という人もたくさんいるのだ。
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