最近腹の立つこと
交差点を右手に、フライング横断するな
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2008.3.25
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中央分離帯があるような広い道路における交差点で、横断歩行者が、信号がまだ青に変わらぬうちに渡り始めることがある。こうした行為の中で、交差点を右に見ながら、目の前の車道に右折信号が出たタイミングから自信たっぷりに渡り始める人を見ることがしばしばある。
彼の理屈はおそらく、こうなのだ。
・・・右折信号が出ているときには、直進車はいない。自分が横断しようとしている道路でクルマが通る可能性があるのは右折車線だけなのだ。交差点中央に対して時計周りに渡る場合(交差点を右手に見て渡る場合)は、中央分離帯まではクルマが通るはずがない。とりあえず中央分離帯まで行ってしまい、その頃には歩行者信号が青に変わるだろう・・・
この推理は、明らかに間違っている。中央分離帯の手前でも、Uターン車が通る可能性があるからだ。Uターンという行為は右左折に比べて回転半径が小さく、視線の方向と進行方向が著しくずれ、居るはずのない横断歩行者を見落とす可能性は比較的高い。さらに、右折のチャンスは相対的に短いことから、右折車やUターン車は急いで交差点に進入することが多く、言ってみれば、得てして慌てているものだ。
よって、交差点における歩行者によるフライングは極めて危険な行為なのである。
私は、これを運転者の立場から言っているのではない。フライング歩行者に気づくのは、私が横断歩行者として信号待ちをしているときなのである。注意義務がどちらにある等の問題ではなく、事故が起きて痛い思いをするのは違反歩行者であるわけで、目にするたびに、命知らずの行為を憂いているのである。
仮に交差点がUターン禁止だったとしても、やはりフライング横断はやめたほうが身のためだ。なぜなら「“Uターン禁止”無視」は、おそらく最も多い交通違反の一つであろう。
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