最近腹の立つこと
自動化された車内放送の早すぎるタイミング
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2007.5.14
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列車の車内放送を、原則、自動音声にするべきだということをだいぶ前に書いたことがあるが、今日ではかなり自動音声への置き換えが進んだと感じる。そんな中で、全ての鉄道会社でかは分からないが、どうしても1点、気になることがある。
最も頻度の高い車内放送は、次の停車駅の案内だろうけれども、これを流すタイミングが早すぎるのだ。ドアが閉まって、列車が動き出すやいなや、加速もしきらないうちに、それどころかまだ出たばかりの駅のプラットホームが見えているうちに、「次は、○○です」と、始まることが多いのである。
これには、かなりの違和感がある。
たとえば電車が日比谷駅を出て霞が関駅に向かうとしよう。すると、まだ窓から日比谷駅のホームが見えている状態、つまり、まだ日比谷駅にいる間に、「次は、霞ヶ関、霞ヶ関です」と始まるのである。何たる気の早いことか!
車掌が車内放送を行う場合、これは起こらなかった。ホームの最先端を過ぎるまで、車掌は半身を窓から乗り出して安全確認をしており、完全にその駅を過ぎるまでは車内放送を行えなかったのである。
だが、自動放送になったからといって、放送を早くしたほうが乗客の利便性が高まるなどということはないだろう。かえって紛らわしいし落ち着かない。異常に駅間が短くて、ホームを過ぎてから放送しても次の駅に着くまでに間に合わない場合があるとすれば、それは例外扱いしてもよい。
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