最近腹の立つこと
ランキングの途中に、余計なものを挟むな
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2006.11.3
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流行音楽のランキングを紹介するテレビ番組「CDTV」や、情報番組の中の一コーナー「お父さんのためのワイドショー講座」を見ていると、どうしても、こう言いたくなる。
ランキングの間に、余計な話題を挟まないで欲しいのである。
別に、ゲストライブやアルバム情報をやるなと言っているのではない。しかし、ランキングの間にちりばめられると、ランキングを集中してみられないし、間の“余計なもの”をやっている間に目を離していると、いつの間にかランキングが再開していて困るのである。
たかだか50曲のランキングだけなら、サクッと10分ぐらいでできる。しかし、それではもったいない。もっと長時間引っ張って、同じ50曲のランキングでもっと長い時間視聴率を稼ごうということなのだろう。この番組は深夜帯に移った当初よりも放送時間が延びている。しかも、昔は40位から始まっていた。もっとコンパクトだった。
大体、本当は“カウントダウン”せずに、1位から順にやって欲しいのだ。そうすれば、途中で見るのをやめてしまったとしても大切なところは見られたことになる。それに、「果たして今週の1位は何かな??ドキ・ドキ…」などと思って見ている視聴者が居るのだろうか? この手のランキングを50位からやっていったら、“まだ出ていない曲”が上位に残っているに決まっているのだ。しかもそれを、上位3曲の発表に行く前に、CGのキャラクターが候補の曲をベラベラしゃべってしまって、一体何を考えているのか。
結局のところ、ランキングを1位からやらずに逆からやるのは、これもやはり少ないコンテンツで、より長く引っ張り、視聴率を伸ばそうという作戦なのではないか。まあ、これは「ザ・ベストテン」のような番組にも言えることだが。
情報番組「ブロードキャスター」でやる「お父さんのためのワイドショー講座」は、もっとタチが悪い。このコーナーはワイドショーでの取り扱い時間のランキングであり、やはりカウントダウン方式である。各局のワイドショーで多く取り上げられたものを紹介するのである。「お父さんのための」と付いていることから分かるとおり、「何が1位なのか」に対する興味と言うより、そもそも今週一体何が話題になっていたかを知りたくて見る人が多いだろう。それなのに、これもまたランキングの合間に、すぐ別の話題を挟みたがる。これでは、制作者側が「話題にしたいもの」を意図的にねじ込んで、何らかの潮流を作ろうとしているのではないか勘ぐりたくなる。
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