最近腹の立つこと
商品や梱包にシールをベタッと貼るな
|
2005.10.12
|
はがす人のことも少しは考えろと言いたいのである。むしろ、はがれないことの方にばかり神経を使っているのではないだろうか?
もちろん、切手収集の愛好者のために、封筒に切手を貼るときにはがしやすくしろという気はない。しかし、はがしたいと思う方が普通だ、というものはたくさんある。
必ずはがすものと言えば、食器に貼られたシールだろう。単品で販売される食器のほとんどは、産地やブランド名、価格などを書いたシールが貼られている。こいつが、そのまま手ではがそうとしてもなかなかはがれない。水につけ置きしたり、洗剤でこすったり、自動食器洗い機で洗浄しても、最終的にベタベタや鼻くそのような素材が数本のひっかき傷のように残る。なかなかきれいにはならないのである。
もっとも、これらは除光液で拭くことで簡単にキレイに落とすことができる。しかし除光液は台所用品ではないから、いちいち取りに行くのは不便だ。
私はそんなことはしないが、一部の環境保護主義者は、ワインやビールの瓶を資源ゴミとして捨てる時に、分別のラベルをはがそうとするかもしれない。しかし、とてつもなく大変な作業であることだろう。
家電製品の類もそうだ。見本として商品を店頭に陳列した時に目立たせたいような機能を宣伝するシールが、梱包から取り出した新品にも貼ってあるケースがけっこう多い。これをきれいにはがすのもけっこう難しい。というか、はがす前提で貼られているとは思えないのである。
私がもっと腹立たしく感じるのは、段ボールに貼られた宛名である。通信販売等で配達される品物は大抵、段ボールに入っている。そこに、宅配業者用の伝票ならまだ良いのだが、非常にはがしにくい宛名ラベルがベッタリ貼ってあるケースも多い。段ボールをゴミとして収集所に出すとき、自分の住所と名前は、はがしてから捨てたいのは当然だろう。だが、紙にびっちり貼られたシールというのは大変はがしにくく、往々にしてくさび状の薄皮のようにはがれてしまい、残りをはがすのは困難を極める。読めないようにマジックインキで塗りつぶそうとしても、やはり印刷のインクと同じ成分ではないから、けっこう普通に読めてしまうのである。
「最近腹の立つこと」に戻る