最近腹の立つこと
投げやり回転寿司
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2008.2.21
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回転寿司が従来の寿司屋比べて良い点はいろいろある(もちろん悪い点もある)が、中でも「目で見てネタを選べる」というのはかなりの利点である。従来の寿司屋ではカウンターのガラスケースからネタを見ることができるが、自分の近くにあるネタしか見られないし、握った状態で見られるわけではない。すると、ネタがどのくらいの大きさに切られてくるのか、軍艦巻きであればどの程度こんもりとネタを盛ってくれるのかは分からないのである(常連客であったり、周りの客を見回したりすれば、およその想像はつくようになるかもしれない)。
また、同じネタの中でも特においしそうなものを選んで取れるというのは、回転寿司のかなり大きな利点である。これは、スーパーマーケットで肉や魚のパック、野菜などの品定めをするのに似ている。従来の寿司屋では、同じものを注文しても、得意客には良い部分を出し、しみったれた客には黒ずんだ部分を出してくるかもしれないのであった。回転寿司では、例えば同じ「中トロ」でも、目の前を流れるたくさんの「中トロ」の中から最もおいしそうなものを自分で選択することができる。これが理由で、私は回転寿司でなかなか流れてこないネタがあってもすぐに人に注文せずに、一周分待ってみることにしている。
私のように見比べて取る客にはありがたい面もあるのかもしれないが、それでも納得が行かないのは、回転寿司では同じネタが連続して流れてくることが多いことだ。これは、中の職人が同じネタをまとめて握り、コンベアーの同じ位置に続けて挿入して行くからであるが、これほどの手抜きもなかろう。同じネタが10皿・20皿と続けて流れてくることも珍しくないし、逆に何皿も流れているネタでも一度逃すと1周分待たないとやってこないこともあるのだ。もちろん、中の人に言えば取ってくれるが、自分で選びたいのは書いたとおりである。
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