最近腹の立つこと
コミックスのカバーは本体と一体化すべし
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2008.4.15
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連載漫画を単行本化したものが、「コミックス」と称して各社から刊行されている。このコミックスは、大抵、「カバー」をはずすと、本体の表紙はモノクロの味気ない印刷となっている。
幼少の頃は、カバーを紛失してしまったり捨ててしまったりということが多く、私の蔵書の「ドラえもん」は巻数が若いほど裸の率が高い。というよりも、私の母親はどうもカバーは捨てる物と思っていたふしがあり、それも一因かもしれない。
本棚を見回すと、カバーと本体が別になっている本は決して珍しくなく、むしろ普通ですらある。文庫本だってカバーを外せば中は味気ない装丁である。コミックスの場合に特に気になるのは、新品の頃に丸まりやすく扱いにくいせいもあるのだろう。
しかし、たとえばガイドブックの類や学校の教科書など、本体の表紙が綺麗なカラー印刷で、カバーなどついていないものもある。コミックスもこのような装丁にしてくれれば良いのであるが。
カバーというものは縁や角が傷みやすく、次第にボロボロになってくる。もしかすると、古本が流通しにくくするようにするための、出版業界の知恵なのだろうか? いや、カバーがなければ本体が傷むから同じなのか?
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