最近腹の立つこと
なべものは2人前より承ります
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2004.10.12
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タイトルを見て一部の読者は、また“食べ物小分けシリーズ”の再来か、と思ってうんざりしたかもしれない。しかし、これについては今までに同じことを感じた人も結構いるのではないだろうか。
居酒屋でなべものを注文しようとすると、「2人前より」と書いている店は多い。ほとんどのケースがそうだ。だったら2人前の金額を書けばいいじゃないかと言いたいが、3人前や5人前ならOKなのだろうから、1人前あたりの価格を書くしかないのは仕方がないのだろう。
だいたいにおいて、居酒屋のなべものは他のメニューに比べて割高だ。枝豆300円・冷奴400円の店でも、なべものは1人前1,400円とかすることが多い。だが、厨房での調理は簡単だし、材料もそれほど高そうではない。一体どういうことなのだろうか。
なべものは腹にたまるし、味は薄めだ。私は、こと酒のつまみとしては、なべは適さないと考えている。なべはメインを張れるメニューで且つボリュームがある。なべものを注文した客は、その他の料理の注文が減り、客単価を確保しにくくなるのではないかという気もする。でも、それならそれこそ、1人前のなべものも注文を受けて、なべも一食ではなくつまみの一つとして少量を食してもらえば良いのではないかと思うのだ。
良心的な店は、1人前でも注文を受けたり、「小鍋」をラインナップしたりしている。
なべものといえども1人前から注文を受ける。これが居酒屋のスタンダードとなる日が早くやってこないものだろうか。
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