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使い捨てタイプのコンタクトレンズは、清潔であることは確かです。特に、一日使い捨てタイプなら、雑菌やその他の微生物が繁殖しにくいでしょう。そういう意味において、使い捨てタイプのコンタクトレンズは安全です。
しかし、コンタクトレンズを装用する際に怖いのは、細菌だけでしょうか。
工場で大量生産されるコンタクトレンズには、不良品もあります。もちろん検査を行って出荷していますが、それでもどうしても一定割合の不良品は混入します。
仮にですが、10,000枚に1枚の割合で、目を著しく傷つけてしまうような不良品が出荷されるとしましょう。
これが2年間繰り返し使える、普通のソフトコンタクトレンズだった場合、人生100年としても、生きている間にこの不良品にあたってしまう可能性は1%未満です。
ところが、1日使い捨てタイプのコンタクト場合は、どうでしょうか。この場合100年間に365×2×100=73,000枚のコンタクトレンズを使うことになります。こうなると、一生の間に、10,000枚に1枚あるという不良品にあたらずにすむ可能性は殆どありません。
こういう観点からは、使い捨てコンタクトレンズの方がむしろ危険だと言うことができます。
もちろん10,000枚に1枚というのは、実際よりだいぶ大きいでしょうから、それほど神経質になる必要はありません。