解散宣言・「正しい日本語を守る会」
クーポン
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2002.4.27
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これは「正しい日本語」というよりは「正しいフランス語」の範疇かもしれない。「クーポン」というのは、本体から切り離して使うタイプの紙片を差す。「割引券」という意味でないことは明らかであるが、「ケータイで表示してみせるだけで使える割引クーポン」というのも、言葉としておかしいことが分かる。
最近ではWebページで表示される「クーポン券」をプリントアウトして、飲食店で提示すると割引されるものがはやっている。大手グルメ検索サイト「ぐるなび」の“クーポン”を私は愛用しているが、これも去年までは、正しい“クーポン”ではなかった。つまり、A4に印刷した紙1枚(場合によっては2枚にわたる)がそのまま1つの“クーポン”だったのだ。これが正しい意味の“クーポン”でないことは言うまでもない。しかし、現在では正しく“クーポン”になっている。割引券の部分が直線で囲まれていて、そこだけを切り離しても使える形態になっているからだ。
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