最近腹の立つこと
所属事務所を話題にするな - TV番組
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2012.1.4
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最近テレビ番組を見ていると、出演者が「同じ事務所なので」「事務所の後輩なので」などといった、所属事務所に関することを口にすることが多いのが大変、気になる。
あくまでも、「たまに」なら、別に構わないのである。だが、所属事務所がどうだという話題が、楽屋ではなくスタジオでなされ、日常的にオンエアされていることには、違和感がある。
敢えて言葉にするなら、甘えというか、幼いというか、プロ意識に欠けるとか、内輪とそれ以外の区別がついていないというか。
所属事務所がどうたらというのは、彼らの内情である。事務所のことを明らかにしないと分からないようなエピソードを披露する場合には、ふれざるを得ないのだろうが、むしろ本当は、そういうエピソードは極力控えた方が良いのではないか。
といっても、なにも視聴者が出演者の人間関係に興味がないと言うつもりはない。しかし、そういう話はゴシップ誌などで紹介されたり、こちらからわざわざネットで調べて知るのであればいいが、向こうから言われると、安売りな感じがするのだ。なんだかみっともないというか、「たるんでいる」証拠とも取れるし、「なれ合い」という印象を視聴者に強く与えるであろう。
こういったやり取りを垂れ流していることは、近年の番組製作現場における意識の凋落ぶりを象徴していると言えよう。
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