最近腹の立つこと
男女別トイレの不合理
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1999.4.29
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私が問題にしたいのは、デパートのトイレや駅のトイレに見られるような、入口が男女別に別れていて、その中にさらに個室があるタイプのものではない。主に飲食店などに見られる、ドアを一枚開けるといきなり便器になっているタイプのものである。
こういったケースで、例えばトイレが二つあって、それぞれ「紳士用」「婦人用」となっているとしよう。ドアを開ければ、中の設備は全く同じである。(もしかすると、汚物入れのあるなしが違うと言った細かい点は異なるかもしれない)
この場合、「紳士用」「婦人用」とわざわざ分けておくことの理由は一体なんだろうか? 紳士用があいているのに女性が二人並んでいたり、その逆も起こりうるのである。まったく有効利用につながらないではないか。
あえて言えば、このケースでは、男性の方が平均使用時間が短いから、男性にとっては少し優遇されていると言えるかもしれない。だが紳士用と婦人用が同数とは限らないから、その数の違いによりこういった微妙な不公平は起きるだろう。それが何だというのか。電話ボックスと同じように、どこのトイレが最初に空くか分からないために最初に並ぶ場所が賭けになってしまうのにくらべて、少なくとも男女に分類されていれば、ホンの少しだけ、どこに並ぶかを決めやすいかもしれない。しかし、それがどうしたというのか。私は、このようなささいな反論が全く意味を成さないと思えるくらい、このトイレの男女別制度には疑問を感じるのである。
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