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思想家T氏が語る
(マラソン禁止法を作れ) [シリーズ 1]
2015.3.15
——   先生、私も来年あたり、東京マラソンにチャレンジしてみたいと思っています。
 なに、42キロも走るのか? それはやめた方がいい。

——   なぜですか。日々の努力の成果を試したいのです。
 マラソンのような長距離走は、野蛮で危険なスポーツだ。是非ともやめなさい。

——   先生は、走ることの楽しさや、走ることで健康を維持することを否定するのですか?
 両面から、全く否定だな。

 近年は本当に、ジョギングやマラソンがブームになっている。しかし、日常的に走っている人たちの動機は「痩せたい願望」といわゆる「ランナーズ・ハイ」の2つに尽きるだろう。

 人間の体は、何十キロも走り続けるようにできてはいない。膝だけでなく全身に過剰な負荷を与え、体に悪いことは疑いがないだろう。

——   でも、メタボが解消できて、健康的な面もありますよ。
 肥満を解消するのに、走る必要なんかない。走ってカロリーを消費するのはとても効率が悪く、時間のムダで、かえって体を壊す上、腹を空かせてご飯がおいしくなり、余計に食べてしまうというものだ。

 「走って食べる」よりも「走らず、たくさん食べない」の方がよほど良いに決まっているではないか。

——   痩せるためだけではなくて、走ることが喜びなのですよ。
 それこそ、ランナーズ・ハイと言って、快楽の脳内物質が過剰分泌されるからだ。全ての快楽は脳内物質とからむが、長距離走は、快楽を得る方法の中で、コストが高くて割に合わない。

 最も犠牲の大きい方法が、麻薬・覚醒剤であり、これは脳内物質を直接注入しているに等しい。当然、代償が大きく、依存性が高い。

 次に犠牲が大きいのは、ギャンブルである。これも依存性が高く、また財産を失う。

 マラソンは、金こそかからないが、健康を損なうし、本来は「疲れて、苦しい」行為であるから、快楽を得る手段としては、やはり高コストな方だ。しかも、依存性を否定できない。体を壊しそうになっても、走ることをやめられない。

 このような危険な行為は、法律で禁止し、少なくとも市民マラソンのようなイベントは全て廃止するべきなのだ。麻薬もギャンブルもマラソンも、みんな一緒!!

——   ええっっっっっ
(「(マラソンやジョギングをしても痩せない理由)」からの続き)

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