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今や、大半の子供が中学受験をするといい、高学年は受験勉強で忙しく、遊ぶヒマもないそうです。
受験競争は、本当に時間の無駄だ。どんなにやったって、合格者数が増えるわけでもないし、受かる人数は決まっているのに、そのための努力ばかり増える。何とかならんのかね。
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そうですね。塾の産業とかを規制するべきなのですかね。
いや、どちらかというと、入学試験そのものを禁止する方が良いだろう。面接と、内申書だけで合格者を決めるというのはどうか?
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うーん、そうすると、教師への贈賄も増えそうですし、何と言っても、優秀な学生を見分けることが難しいのではないですか?
そこなんだよ、狙いは。
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へ?
内申書と面接だけで合否を決めれば、“優秀な学生”、いわゆる試験に優秀なだけの学生を判別することは難しくなる。だから、一部の学校だけが東大合格者数を維持するようなことは難しくなる。
そうすれば、「どうせどこの学校に行っても、大学進学率はそうそう変わらない」ということになり、今みたいに、一部の高校に希望が殺到するような事態が改善されるだろう。
要するに、「試験に強い小中学生を、試験で選別して取っているから、大学受験に強い高校になる」という当たり前の連鎖を断ち切ることだ。
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すると、大学入試も廃止ですか?