解散宣言・「正しい日本語を守る会」
手荷物
2019.5.7
 「手荷物」という言葉は、あまり日常会話で使うことがない。「荷物」と言えば事足りるからだ。しかし、空港に行くと、やたらと目にも耳にもする不思議な言葉でもある。

 だが、空港における「手荷物」という言葉は紛らわしい。乗客にとっては、機内持込荷物か、預ける荷物か、という区別が重要だが、航空業界ではこの双方を「手荷物」と呼ぶのである。だったら「荷物」と言ってほしい。なぜなら、「荷物」でなくてわざわざ「手荷物」と呼ぶと、機内持込荷物のような感じがして紛らわしいからだ。

 航空会社からみれば、乗客と関係ない荷物(郵便、宅配、運送業者のもの、つまり貨物?)と区別するために「手荷物」と呼んでいるのかも知れないが、それは彼らの都合であり、乗客に対する案内にこのような貨物が出てくることは文脈的にほぼあり得ないのだから、「荷物」とだけ言えば良い。

 よって、「手荷物」という言葉は空港において乗客向けには廃止し、「荷物」と呼ぶべきで、特に区別する必要がある場合は「預け荷物」「機内持込荷物」と表現するべきであろう。

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