解散宣言・「正しい日本語を守る会」
運転見合わせ
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2016.1.12
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いつしか、鉄道会社は、事故などで列車を運休することを「運転見合わせ」と表現するようになり、それが業界のスタンダードになった感がある。
だが、この言い方は変だ。
「見合わせる」というのは、「やろうと思えばできるが、今はやめておく」という意味である。しかし、「運転見合わせ」の実態はそうでないことがおおい。事故や停電などの場合、運転しようと思ってもできないのだから「見合わせ」ではない。運行不能なのだ。
「運転見合わせ」という言葉の使用が妥当なのは、例えば、強風や大雨などで、運転しようと思えば可能だが安全のためやめておく、というような場合である。それでも、「運転を見合わせております」などと言うなら良いが、「運転見合わせ」などという名詞形では言わないで欲しいものである。
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